ストーリー
〈序幕〉
1章 創世
万物の根源であるソウル。それは、ソウルストリームと呼ばれる巨大な流れの中で誕生する。
全ての生命体はこのソウルから生まれるため、「死」とはつまりソウルが体から離れ、再びソウルストリームへ帰ることを意味する。
その昔、世界には光と闇、水と大地、燃え上がる溶岩の炎と凍った氷河が混沌として存在していた。
これらがソウルと結合し、最初の生命体が創造された。それこそがヴォータンを中心としたアシール神
そしてフリッグを中心としたヴァニル神、イミルに使える巨人族であった。
ソウルエネルギーが充満し、神と巨人を誕生させたこの次元を、ヴォータンは大地と出生の女神プリグの名から、プリガルドと名付けた。
以後、プリガルドの名の通り、この次元では多くの人間や被造物が誕生した。
アシールとヴァニルたちは力の根源、そして命の根源がソウルであることを知っていて
自分たちがソウルそのものに最も近い存在であることをしっていた。
そのため彼らはソウルを操ることができ、その力を利用して人間と被造物を誕生させる、後に人間たちは彼らを「神」と称した。
生命体の誕生以後、最初に生まれた最強のアシール神ヴォータンが自然と頂点に立った。
ヴォータンは世界で唯一の統治者となり、これ以後、神々はヴォータンの下で領土を分け始めた。
しかし、彼の妹ヘルは誰とも領土を分けることのないように、一人プリガルドを去り、他の次元であるゲエンナに渡った。
彼女は統治者のいないゲエンテの地を手中に収め、ヴォータンを始めとする神々と不可侵条約を結んだ。
一方このような領土分配に巨人たちの不満が生じ始めていた。
2章 巨人族と神族の戦争
巨人たちもソウルを根源として生まれたが、神々とは異なり、暗黒の力を備えていた神と巨人の対立は避けられず
領土を分配されなかった巨人たちは自身が持つ暗黒の力を利用して人間たちを闇に染め、自身の領土を確保しようとした。
そしてここに戦争の火種が生じた。
神と巨人を中心とした世界は、早くも終わりを迎えることになる。
その終わりを早めたのは巨人族と神々による戦い、そして神々の内戦だった。
巨人族と神々の戦いは、巨人族が女神フリッグに仕えていた村に侵攻し
暗黒の力によって人間を堕落させ、領土を確保しようとしたことから始まった。
長きに渡る戦いは、ヴォータンが巨人族の王であるイミルの首を取ることで終止符を打つ。
しかし、戦争の果てに残されたのは生命体の汚染だった。
イミルの首を取るときに大地に飛び散った血は、生命体を汚染した。
これにより生命体が持っていたソウルは、イミルの血に宿っている暗黒の力により、混沌の気を帯びるようになった。
イミルの血による汚染はますます広がっていった。
汚染を食い止めるためのすべての試みは徒労に終わり、すべての支えである世界樹の力をも暗黒の力に染められる危機に瀕した。
このままでは世界は崩壊してしまう。
そこで女神フリッグは、自らの命を捧げることを決心する。
世界樹に暗黒の力が及ばないように世界樹と一体となり、浄化を始めたのである。
3章 神々の内戦とカキックス同盟
巨人族との戦争後、ヴォータンは最前線に出て戦った神々と裏で彼らに補給などの手助けに遭進した神々の功を称えた。
最前線で体を張って戦った者こそ賞されるべきと考えた息子のろきと弟のイミドゥムが反感を示したが、ヴォータンはこれを黙殺した。
結局、反感の意を表したアシール神の一部を扇動したロキとイミドゥムがムスベルの勢力を起こして、神々の内戦が始まった。
神々の内戦は激しさを増していたが、最強の神ヴォータンの圧倒的な力の前にムスベルの勢力は押されていた。
敗色が濃厚となったロキとイミドゥムは、他の次元に住むカキックスの兵力を借りるため、ベルギカに渡った。
彼らはカキックス同盟を従属させるため神の力を誇示し、カキックスは強大な神の力の前に忠誠を誓った。
当時、ベルギカは絶滅寸前の状態で、カキックスはこの事実を知っていた。
彼らはムスペルの勢力が勝った際に、プリガルドへの移住と定着を約束され、アラーナ族をプリガルドに派遣した。
カキックス勢の参戦により、神々の内戦はさらに熾烈を極めるものとなった。
異次元の兵力まで引っ張ったにも関わらず、戦争は結局ヴォータンの勝利で終結した。
ヴォータンは争いの火種を残さぬよう、イミドゥムとロキの処刑を決意したが
イミドゥムは不可侵条約によりヴォータンの手が届かないゲエンナに逃亡し、ロキも人知れず姿を消してしまった。
戦いの痕跡が癒えぬまま、繰り返される戦争のため、神々は急速に力を失っていき
ソウルエネルギーはこれ以上神々の声に応じなくなった。
結局、神々は被造物を創りだす能力を失ったまま衰退し、深い眠りに就いた。
そして、世界は被造物の時代を迎える。
4章 暗黒のソウルとアルカナ
巨人族と神々の戦争の当時、イミルの死によって残されたものがもう一つあった。
暗黒のソウル。
「暗黒のソウル」が悪用されれば、恐ろしいことになるのは明らかだった。
そこでヴォータンは暗黒のソウルの破壊を試みたが力及ばず
嫉妬・傲慢・怠惰・憤怒・分裂・絶望という6つの欠片となって残った。
ヴォータンは眠りに入る前、暗黒のソウルを隠し、封印した。
そして残った最後の力を振り絞り、ソウルを操る力を何人かの人間に与え、彼らをアルカナと名付けた。
ソウルを操る者。神に仕え、世界を守る者、アルカナ。
彼らは眠りについた神々に代わって混沌のソウルを浄化し、暗黒のソウルが世に再臨しないよう
また貪欲な者たちが暗黒のソウルと手に入れて巨人の力を悪用することを止める使命を持つ。
ヴォータンはアルカナに未来を託し、眠りに就いた。
この世に残った神は、世界樹となり、意識のない女神のフリッグだけ。
ただし、世界が危機に陥る時、フリッグは目覚め、アルカナに神託を下すだろう。
外伝1 カキックスの次元、ベルギカ
過去に神の領域を決めた時、ベルギカは不毛の地として神々から敬遠された。
しかしその痩せた大地にも生命は誕生し、プルト族とカキックス族となった。
アラーナ、テイカン、ディウの3種族を軸として成立したカキックス同盟は、領土の拡張と
より強大な力を手にするためなら何ごともためらわない残忍さを備えていた。
一方プルト族はこれに反発し、弱者を保護する種族だった。
それぞれ異なる性質を持った二種族の間には、常に対立が絶えなかった。
やがて、争いの原因さえも分からなくなるほど長く続いた戦いに疲弊した両者は、休戦状態に入った。
そんな中、イミドゥムとロキがベルギカに進入する。
強大な力を前にカキックス族は服従を誓った。
当時ベルギカはすでにその寿命が尽きようとしており、カキックスたちはこの次元を脱出して生き抜く道を探していた。
その後、アラーナ族はイミドゥムとロキに従ってプリガルドで神々の戦争に参戦するも、戦争はヴォータンの勝利で幕を閉じた。
その後、力を消耗した全ての神は眠りにつき、被造物の時代が到来した。
アラーナ族の族長アクトはカキックス同盟をプリガルドに呼び寄せる他の方法を探し始めたのだった。
〈第1幕〉伝説のソウル
1章 侵略されたブリー村
ダークリーズの勢力が何者かの扇動により、ブリー村を襲った。
ダークリーズとはボスのディアモンドを中心に、ウィドホンとレッサーデーモンの二勢力を合体した集団であった。
ディアモンドは怠惰のソウルの封印を解くために結界を張り、ソウルを守る警備隊を一掃するためブリー村に猛攻をしかけた。
アルカナと村人たちは突然の侵略に防戦一方となった。
しかし、レヴィナの的確な判断の下、怠惰のソウルを守り、ディアモンドの討伐に成功する。
そしてここでレヴィナは他の次元から来たというウォーロックと初めて出会う。
ウォーロックにソウルを操る能力を見出したレヴィナはこの世界での助力を約束し、彼をアルカナの一員として迎え入れた。
その後、レヴィナは暗黒のソウルと狙う他の勢力が再び襲撃してくることを懸念し、ほかの場所に移動させることにする。
2章 襲撃の理由
ブリームらがダークリーズの勢力に侵略された後、別の勢力によりムネーメとベムスター村が襲撃された。
アルカナたちが燃え上がるムネーメ村にすべての勢力を集中させている間、モトロールがゴブリンを先頭にベムスター村を襲撃した。
ゴブリンが村の守護石を破壊した好きをぬい、モトロールが怠惰のソウルを奪っていった。
その当時、ベムスター村に怠惰のソウルが隠されているこのを知っている者は少数であった。
村の外郭にあった守護石は、暗黒のソウルを守る一種の結界だった。
どうやって知ったのかは分からないが、ゴブリンを利用して守護石を破壊し、モトロールが怠惰のソウルを持ち出したのである。
怠惰のソウル。このソウルは伝説の巨人の王、イミルが残した暗黒のソウルの1つだった。
はるか昔、眠りについた神ヴォータンが懸念していた通り、暗黒のソウルがその実体を世に現したのである。
3章 怠惰のソウル
守護石の結界から離れた怠惰のソウルより流れる暗黒の力は、周囲の環境を荒らし、モンスターをも凶暴化させた。
もし、怠惰のソウルの力をモトロールが使えば、とんでもないことが起こると感知したレヴィナは、モトロールを追撃し巨兵の森に至る。
しかし、モトロールはすでに陣を張って怠惰のソウルを守っている状態だったため
レヴィナだけの力では怠惰のソウルを取り戻すことができなかった。
その時、アルカナたちがレヴィナのあとを追い、巨兵の森に到着した。
レヴィナはアルカナたちと力を合わせてモトロールから怠惰のソウルを取り戻した。
〈第2幕〉巨人の暗黒のソウル
1章 女神の神託
女神の神託。曖昧な部分もあったが、確かなメッセージがあった。
「暗黒の時代が来る。
閉ざされたものが開かれ、開かれたものが閉ざされ
生ける者と死せる者全てが絶望する。
重い金切り声が地軸に響き
血が川となる。
常に覚醒せよ
長い暗黒の時代に備えるのだ」
取り戻した怠惰のソウルは、イグネアの首席アルカナであるマリエに渡された。
マリエはそのことによってフリッグの神託が実現したことに気づく。
そして、暗黒のソウルを取り戻す重大な任務をアルカナたちに託した。
2章 ハーピーと傲慢
巨兵の森でモトロールが守っていた怠惰のソウルは本来、ある者の手に渡る予定だった。
モトロールを始めナーガとゴブリンを裏で操り、レベンス全体を混沌に陥れた張本人「ファフニール」であった。
しかしそんなファフニールの計略は、モトロールの動きに気づいて追撃したアルカナたちによって阻止された。
しかし、2個目のソウルを手に入れようと決心したファフニールは、モトロールとバオークを連れて2個目の暗黒のソウルを探しにいった。
2個目の暗黒のソウル、傲慢のソウルはハーピーが持っていた。
ハーピーは傲慢のソウルの影響により魅惑の力が強くなり、その力で子どもを拉致して気を吸収していた。
傲慢のソウルをハーピーが持っていることを知ったファフニールはモトロールを操り、彼らから傲慢のソウルを奪ったのである。
その時、アルカナはバオークとモトロールの背後にファフニールがいることを突き止め、彼を追い始めた。
そして、彼の追跡中、ハーピーによって消えた子供たちを探しに入った洞窟の中で傲慢のソウルが使われたということと
モトロールがこの洞窟に入ってそのまま消えたことを知る。
3章 傲慢のソウル
帝国の植民地である共和国が独立を宣言したことで始まった戦争の後、両国は曖昧な休戦状態を維持していた。
そんな中、自分たちの手で帝国軍を共和国から掃討しようとする抵抗軍勢力が立ち上がった。
モトロール追撃中のアルカナたちは抵抗軍の一人、ヘリアナ支部を指揮するテルリンクと出会う。
テルリンクはモトロールの持つ強大な力については詳しく知らなかったものの、抵抗軍が劣勢の中、とにかくその力を手にしようとする。
しかし、モトロールたちが持っているのは傲慢のソウルであることを知っていたアルカナたちにより、彼は目を覚ました。
正気を取り戻したテルリンクは、傲慢のソウルがある場所をアルカナたちに教えた。
アルカナたちは、モトロールを退けて傲慢のソウルを見つけ出した。
その後、傲慢のソウルはイグネアの臨時保管所に保管されることになった。
4章 災の閃火
傲慢のソウルをアルカナに奪われたファフニールはある日、嫉妬のソウルが狼人間、月の一族の領域にあることを知った。
彼は月の一族を分裂させ、嫉妬のソウルを奪う戦略を立てた。
ファフニールは、強力な中央集権体制であり、王の権力が絶対的な月の一族に不満を持つ者たちを扇動した。
ファフニールは彼らにバオークの兵力を貸し、その対価として嫉妬のソウルを手に入れた。
もちろん月の一族は、ファフニールに渡したものが嫉妬のソウルであることを知らない。
嫉妬のソウルの行方を捜索していたアルカナたちはベルゲルにたどり着くが、ファフニールが嫉妬のソウルを持ち去った後だった。
5章 嫉妬のソウル
アルカナは追放されたアベル王と協力し、反乱を扇動したのがバオークであること、そして背後にはファフニールがいることを掴んだ。
アルカナはアベル王と共に反乱を鎮めると、バオークを見つけ出し、ついにファフニールの痕跡を見つける。
ファフニールの痕跡は残影の要塞にまで続いていた。
残影の要塞では嫉妬のソウルがファフニールの結界によって保護されている状態だった。
ファ不ノールは嫉妬のソウルを結界で保護し、他の暗黒のソウルを探しに出かけていた。
結界はファフニールにしか解除できない、しかしファフニールは、万が一の事態に備え、自分の力を込めた呪文書を仲間に残していた。
そのことを知ったアルカナたちは、ファフニールの配下から呪文書を奪い取り、結界を解除した。
しばらくして、結界が解除されたことを感じたファフニールが現れたが
アルカナたちはファフニールを退け、嫉妬のソウルを取り戻すことに成功した。
その後、嫉妬のソウルはイグネアの保管所に移され、ほかの暗黒のソウルと一緒に保管された。
〈第3幕〉奪われた暗黒のソウル
1章 襲撃されたイグネア
プリンスダムズのイグネア襲撃。
プリンスダムズは、メガスが率いる黄泉の軍団であり、ナエスによって召喚されたモナフたちから構成されていた。
ナエスは下級神にすぎない自分に権能を与えてくれたイミドゥムを復活させ、イミドゥムによる世界制覇を後押ししようとしていた。
過去にヴォータンの追撃から逃れるために権能を捨てたナエス。
ナエスは自分の目的を成し遂げるためにモナフの首長であるメガス、セリナと契約を結び、ケヘナの力を借りた。
メガスはこの契約に従って暗黒のソウルを奪うためにサキュバスの女王、セリナとともにサキュバスとアンクを率いてイグネアを襲撃した。
イグネア襲撃は、奪われた3つの暗黒のソウルを取り戻すためにファフニールが敢行したものである。
暗黒のソウルを奪い取るためにメガスとクイーンセリナが繰り広げた作戦によって、イグネアは占領されてしまった。
この知らせを聞いたアルカナたちはイグネアへ戻り、プリンスダムズを追い出すことに成功する。
しかし、アルカナたちがソウルの保管所に着いた時はすでにメガスとクイーンセリナが怠惰と傲慢、嫉妬のソウルを奪い
思念と幻影だけを残して消えた後だった。
2章 内部の裏切り者
アルカナたちはメガスとクイーンセリナの背後を明らかにし、暗黒のソウルを取り戻すために彼らを追いかけた。
その過程でアルカナたちの一部がサキュバスに捉えられ、アルカナの救出と暗黒のソウルを取り戻すための追撃が始まった。
やがて、囚われたアルカナの一人、モーガンが脱出に成功し
彼によって今までベールに包まれていたサキュバスたちのソウル移動方法が明らかになった。
彼はサキュバスたちが夢を通してソウルを移すこと、アルカナ内部に裏切り者がいることを明かした。
その裏切り者はなんとマリサだった。
アルカナたちはマリサを捜索したが、彼女が見つかった時にはすでにサキュバスたちによって亡き者にされた後だった。
彼女の死によって捜索の糸は切れ。アルカナたちの調査は中断状態に入るのである。
3章 記憶を亡くした少女
記憶を失った少女、ヴィルヘルミナ
少女には使命があった。
その使命を果たすために旅に出た少女は、すぐに傭兵団に拉致されてしまう。
少女は隙を見て傭兵団から逃げ出したものの。途中で大怪我をして記憶を失ってしまう。
そんな彼女は、ある一人の青年によって救出される。
アルカナたちは少女の記憶を取り戻すことに協力する。
正午が逃げ出す過程で失った持ち物を見つけ、少女に返すことで徐々に記憶を取り戻していった。
少女は、自分が世界樹に身を捧げた女神フリッグと関係があり、暗黒のソウルを見つけ、神の力を受け入れられる人間
つまり神体であること、自分が神体として完全な能力を得るためには神体の象徴「花冠」が必要であることを思い出した。
ヴォータンは自分が眠りにつく前、神体とその象徴を作り上げた。
神体がその役割を果たすためには象徴が必要であり、象徴は神体によって違う。
ヴィルヘルミナにとっての象徴は花冠で、それを見つけなければならなかった。
ヴィルヘルミナはこの事実をアルカナたちに知らせて助けを求めた。
アルカナたちの助けにより花冠を手にしたヴィルヘルミナは、暗黒のソウルを探すアルカナたちに協力することを決める。
ヴィルヘルミナはアルカナの保護を受けることになった。
4章 憤怒のソウル
汎大陸戦争と呼ばれるヒンメル共和国とディカル帝国との戦争が小康状態となってから10年。
ポルトスとレドビーの一部地域にはいまだに帝国騎士団が駐屯しており、散発的な戦闘が起きていた。
償いの草原もそのような地域の1つであった。
共和国を支配していた帝国騎士団は、共和国の国民をひどく虐げていた。
アルカナはそんな共和国を助け、帝国騎士団との戦いに力を貸した。
その彼らにヴィルヘルミナが暗黒のソウルの1つである「憤怒のソウル」を感知したという知らせが入った。
しかし、アルカナたちが憤怒のソウルを追いかけてオーガたちの要塞に入った時は
すでにオーガたちにより憤怒のソウルが鉄鱗要塞に移された後だった。
アルカナたちは憤怒のソウルのあとを追って鉄鱗要塞へと向かった。
5章 不落の鉄鱗要塞
アルカナたちが鉄鱗要塞に着いた時は、すでに憤怒のソウルは要塞でオーガたちによって保護されており
内部へつながる門も固く閉ざされている状態だった。
厳しい警備の中。アルカナたちは要塞に侵入したものの、門を開く方法はなかった。
続く戦闘に疲れてきた頃、抵抗軍の一人が要塞の中に進入できる方法を見つけたと知らせてきた。
抵抗軍の助けを受けてアルカナたちは要塞の中へ進入することに成功した。
その後、憤怒のソウルを取り戻すことは順調に進められた。
憤怒のソウルはすぐ目の前にあり、彼らを邪魔する者は誰もいなかった。
しかし、ソウル回収の目前、オーガたちが要塞の中に押し寄せてきて、アルカナたちは一瞬にして危機に陥った。
その時、アルカナたちの助けに入った者がいた。
彼は自分をレギンだと言い、アルカナたちに憤怒のソウルを渡してその姿を消した。
6章 伝説の英雄レギン
レギン。
彼は過去の汎大陸戦争、中でもイグネア防衛戦で活躍した英雄だった。
帝国による共和国への厳しい搾取のせいで苦しむ人が続出し始めると、帝国と市民たちの間に小規模の衝突が頻発した。
これにはある人物が立ち上がることで汎大陸戦争は始まる。
帝国の監視を逃れ、秘密裏に各村の代表たちを説得して戦闘員をまとめ上げた統領クロン。
共和国は彼を中心に独立を宣言し、帝国は黒騎士団と紅騎士団に分かれてこれに抵抗した。
汎大陸戦争の始まりである。
しかし帝国側の巧妙な戦術と戦略により、クロンは亡き者にされる。
統領を失った共和国は混乱し、それに乗じた帝国軍は、共和国の最後の砦、イグネアまで侵攻した。
共和国は3日間、昼夜を問わず繰り広げられる戦闘の果てに、ヘリアナから帝国軍を追い出すことに成功した。
この戦闘がイグネア防衛戦とよばれる戦闘である。
共和国にとっての総力戦であったこの戦闘において、ディカル帝国騎士団長の首を取り、共和国を勝利に導いたのがレギンだった。
当時、ただの軍団長だったレギンはイグネアの防衛戦で初めて頭角を現し、新しい英雄として浮上した。
しかし、防衛戦の後すぐに姿を消してしまう。
戦争が小康状態のまま10年が過ぎ、英雄レギンが再びその姿を現した事件だったが、アルカナの中に彼の顔を知る者はいなかった。
レギンは再び姿を消した。
〈第4幕〉最悪の古代兵器
1章 危機のテルナ
抵抗軍の本部テルナは、戦争の真最中だった。
抵抗軍の総司令官であるベルメルは、鮮血の要塞での作戦を遂行中で、彼の不在中に指揮を任されたシュペッツが先頭を続けていた。
汎大陸戦争から10年、イグネア攻城戦に敗北した帝国騎士団の黒騎士団が、ニノ高原を占拠した。
抵抗軍は黒騎士団を相手にゲリラ戦を繰り広げながら耐えてきたが、黒騎士団が古代兵器を使い始めると状況はさらに悪くなった。
地形すらも変えてしまうほどの力を持つ古代兵器を前に、どんな応戦も徒労に終わった。
古代兵器により最も大きな被害を受けたのはスミジェだった。
本来、抵抗軍の集結地だったスミジェは古代兵器により破壊され、ここでの先頭は抵抗軍の大敗に終わった。
抵抗軍は別の集結地へ後退するしかなく、その途中でシュペッツが帝国騎士団に捕まってしまった。
守勢に追い込まれた抵抗軍はポルトスにいる総司令官ベルメルに期間を求めた。
ポルトスでベルメルに協力し帝国軍を相手にしていたアルカナたちもこのことを聞いてテルナ村へ向かった。
テルナ村の状況はまさに悲惨だった。
古代兵器により被害を受けたのはスミジェだけではなかった。
続く爆撃により建物は破壊し、負傷者は続出した。
このすべてをみてきたアルカナたちは共和国軍と手を組み
市民たちに莫大な被害を与えた帝国軍を共和国から追い出すことに力を添える。
2章 古代兵器、巨人の雷
魔道兵器、巨人の雷。
巨大砲と魔道地雷から成るこの兵器は、古代巨人の力を原動力とする。
そのため、一度使用してしまえば再び力を充填する手段がない状態だった。
古代巨人たちが消えた今、この兵器は無用の長物だった。
しかし、モナフが戦闘に介入することで状況は一変した。
帝国軍は彼らの持つ暗黒のソウルを利用して、魔導兵器の使用に成功した。
暗黒のソウルを古代兵器の動力として使用することに成功したのである。
巨大なアンクたちは過去にアルカナたちが対峙したことのあるプリンスダムズ勢力だった。
彼らのボスがメガスだという確信をもったアルカナたちは、メガスを追って隠された墓へと向かった。
3章 暗黒のソウルの行方
アルカナたちが隠された墓についた時は、すでにメガスが3つの暗黒のソウルをクロッカーに渡した後だった。
クロッカーはモナフのもう1つの勢力であるパワーズの親分であり、メガスと同じ考えを持っていた。
彼は暗黒のソウルを「あの方に渡す」と言い残して姿を消し、これを目撃した者は瀕死の状態だった。
彼はすべての事実をアルカナたちに伝えた後、息を引き取る。
その後、アルカナたちはクロッカーを追跡しはじめ、やがてスミジェに着いた。
しかし、スミジェはすでにモナフ勢力によって占領されており、プリンスダムズが生き残った生存者を虐殺している状態だった。
4章 暗黒のソウルの回収
本来、古代兵器「巨人の雷」を最初に発見したのは、黒騎士団の塔メイジ、モフだった。
しかし、彼は兵器の使い方を知らなかった。
その彼に兵器の設計図と使い方を教えたのがクロッカーだった。
クロッカーは兵器の使い方を教え、暗黒のソウルを提供する代わりに
黒騎士団のメイジ達を動員しケヘナで自分の手下たちを大勢召還する魔法陣を設置していた。
パワーズが降臨したら、このニノ高原だけではなく共和国全体が危険にさらされることは明らかであった。
危険を完治したレヴィナとアルカナたちは魔法陣を破壊してモナフたちを呼び戻すことを阻止した。
そして、巨人の雷を破壊する方法を探し始めた。
モフから古代兵器の設計図を奪い取ったアルカナたちは
魔道兵器の研究者、アイロンの助けによって巨人の雷を破壊する方法を見つけ出す。
クロッカーの妨害を振り切って巨人の雷を破壊すると同時に
巨人の雷を作動させるエネルギーとして使用された暗黒のソウルの回収に成功する。
しかし、クロッカーは誰に暗黒のソウルを渡そうとしていたかは分からなかった。
5章 クリスタルのコロナ
レヴィナはヴィルヘルミナの助けを受け、残りの暗黒のソウル「分裂のソウル」と「絶望のソウル」を優先的に探索することにする。
しかし、分裂のソウルの追跡の末に出くわしたのはクリスタル族の神物、コロナだった。
クリスタル族の2つの神物、スノーベルとコロナ。
スノーベルとは本来、世界の気温が上がってクリスタル族たちが滅亡の危機にさらされる時に備え
彼らが生きる環境を整えられるようにする神物だった。
そしてそのスノーベルを保護するための神物が、コロナだった。
種族の未来のために神が残したスノーベルとコロナは、「カシュークリスタル族」たちにより悪用されていた。
全世界を冷帯気候に変えて世界を占領しようと企む彼らは
オーガと手を組んでスノーベルの力を利用し、周辺地域を凍らせていたのである。
この地域を救うためには、コロナを破壊してスノーベルを止めなければならなかった。
アルカナたちはコロナを破壊する過程で、クリスタル族の一人、ミケルと出会う。
彼はカシューたちの反乱により女王が監禁され
カシューの欲望とスノーベルを止めるためには3つのコロナを壊す必要がある事をアルカナに伝えた。
その後、アルカナたちはミケルに協力して最初のコロナを破壊し
オーガとカシューの同盟を決裂させることに成功する。
そして残り2つのコロナを破壊し、スノーベルを止めるために動き始めた。
6章 カシューの反乱
スノーベルの存在自体はよく知られていたが、それを動かす方法は誰も知らなかった。
それを初めて見つけたのは探検家のガンターだった。
彼はクリスタル族の王女であるブレイズの後押しを受け、ついにスノーベルに関する秘書を見つけ出した。
古代の言語で書かれたこの秘書を解読し、スノーベルを動かす方法を見つけたガンターはこの事実をブレイズ王女に知らせた。
スノーベルを使うためには王族のロイヤルワードが必要だった。
その過程でブレイズ王女の欲望を止めようとしていた王女セフィアが監禁された。
アルカナたちはコロナを破壊する途中にレギンに遭遇し、彼を通じてこの地域に分裂のソウルがあり
クリスタルたちが代々ソウルを守ってきたこと、最近クリスタルたちがスノーベルを使うために分裂の力を利用したことを知る。
アルカナたちはスノーベルを止め、分裂のソウルを取り戻すために女王を救出することを決める。
しかし、女王の監禁された秘密の書庫に着いた時
女王はすでに女王の騎士だったベリルによって息を引き取った後だった。
アルカナたちはベリルを討伐して女王と弔った後、最後のコロナを破壊することに成功する、
あとはスノーベルを止め、分裂のソウルを取り戻すだけだった。
7章 分裂のソウル
ブレイズ女王に屈しなかった唯一の者、影部隊。
本来、影部隊は代々クリスタル王族を守護してきた秘密部隊だった。
ブレイズ王女は彼らを反乱に巻き込もうとしたが、彼らはそれに屈せず、残影の湖に駐屯している状態だった。
彼らはセフィア王女を監禁したブレイズ王女を許さなかった。
そしてアルカナたちにクリスタル王族の一人であるジェイド王子がまだ生きていて、時間の錨に監禁されていることを伝えた。
彼が助かれば、ブレイズ王女に代わってクリスタル族の軸になれる。
時間の錨とは、時間軸が乱れて時が流れない場所であり、王子は時間の主と時間の警備隊たちに保護されていた。
何度となく王子ジェイドの命を狙うブレイズ王女から、彼らが守ってきたのである。
アルカナたちは自分たちを敵だとみなして攻撃してくる時間の警備隊を退け、王子ジェイドを目覚めさせた。
事の顛末をすべて聞いた王子は、ロイヤルワードとともに今後のことをアルカナたちに託す。
その後、アルカナたちはブレイズ王女を倒し、ロイヤルワードを使ってスノーベルを止めることに成功する。
鐘の音とともに吹雪が止まると、スノーベルの中にある分裂のソウルが姿を現した。
8章 不死鳥計画
アルカナたちはイグネア襲撃の後、プリンスダムズの行方を追い続けた。
やがてスノーグラウンドから上級アルカナ・マルンが彼らの行方を掴んだ。
アルカナたちがクロッカーを退治した後もマルンは各地に散らばったプリンスダムズの後を追い
彼らがキロスという悪魔を中心として再度結合する過程と、カキックスの群れと結託することを目撃した。
プリンスダムズとカキックスの群れがオドレリールの地下遺跡に向ったのを見たアルカナ・マルンは
他の地域にいたアルカナたちに助けを求めた。
しかし、アルカナたちが遺跡の内部に入った時には本来
ソウルがあったと思われる場所の周りにプリンスダムズの屍が残っているだけだった。
そして、一部生き残ったプリンスダムズたちは暴走している状態だった。
これを目撃したアルカナたちがカキックスとプリンスダムズの関係を追跡したところカキックスたちが不死鳥計画を進めている事を知る。
アルカナたちは絶望のソウルを追っていたが、すでにソウルはポータルに吸収され、エネルギー源として使われている状態だった。
アルカナたちはポータルを破壊し、絶望のソウルを手に入れた。
9章 明かされた背後
不死鳥計画を調べる中で、アルカナたちはレギンと再び出会った。
彼は捨てられたキャンプの周辺で調査をしており
アルカナたちは彼の助けで不死鳥計画の総指者がカキックス同盟の一つであるアナーラの総軍師アクトだと知る。
アクトは遥か昔、神々が眠りについて被造物の時代が始まった頃からベルギカに残っている
カキックス同盟をプリガルドに呼び入れる方法を探していた。
それが不死鳥計画だ。
絶望のソウルについて知ったアクトは、これをエネルギー源としてベルギカに連結するポータルを開こうとした。
プリンスダムズを騙して絶望のソウルを手に入れることには成功したが、結局アルカナによってこの計画は失敗に終わった。
アルカナたちが不死鳥計画を阻止し、絶望のソウルを取り戻す間
レギンは伝説の場所、「ヴォータンの園域」に行く方法を探すことにした。
そこはヴォータンが暗黒のソウルを分離した場所で、暗黒のソウルを破壊できると睨んだのだった。
レギンはやがてヴォータンの園域に移動する方法を見つけ出す。
ヴォータンの園域は溶岩の中の入口にあった。
アルカナたちもヴォータンの園域に進入した。
しかし、暗黒のソウルを破壊するために祭壇に置いた瞬間、レギンの態度が急変した。
これまで起きたすべての事件の黒幕
アクトに絶望のソウルの情報を渡し、クロッカーが暗黒のソウルを渡そうとした存在が、レギンだった。
このことを察知したレヴィナは急いでヴォータンの園域に向かってレギンの攻撃を阻止し、アルカナたちを守った。
しかしレヴィナはその代価として、大きな傷を負った
アルカナが唖然としているうちにレギンは暗黒のソウルを全て奪い、ヴィルヘルミナを連れて消えてしまった。
〈第5幕〉燃え盛る聖山
1章 治癒の泉
レヴィナの症状は深刻だった。
彼女の傷を癒すには、アルカナ聖山にある聖水が必要だった。
本来、アルカナ聖山はアルカナたちが力を強化し、後陣を養成し送り出すところだった。
そこには女神が創造し、祝福を与えた治癒の泉がある。
この泉の水は傷を癒す強い力を持っているとされる。
だが、これを求めて旅立った者は、誰一人として帰ってきていなかった。
アルカナたちは聖水を求め、燃え盛る聖山へと向かった。
2章 モナフの襲撃
アルカナたちが到着した時、聖山では思いもよらないことが起きていた。
レギンがモナフたちに聖山を襲わせたのだ。
しかも巨大スケルトンシャンカルとジャカルまでも現れ、モナフを呼び寄せるための召喚陣に魔力を注入している状態だった。
アルカナたちは、突然の襲撃になすすべもなく力尽きていった。
問題はモナフだけではなかった。
倒れたアルカナたちが蘇り、逃げ出すアルカナたちを襲い始めたのである。
アルカナ同士で戦わねばならないという残酷な現実、
このすべては過去にアルカナの手にかかったファフニールの呪いによるものだった。
忠誠をささげた副官の死を惜しむレギンは、ファフィニールをデスナイトとして、またモナフを首長として復活させたのだった。
3章 ファフニールの怨恨
ファフニールはアルカナに対する強い恨みを持っていた。
彼は復讐のため、ケヘナでサキュバスクイーンメリーを召還し、彼女が持っていた黄泉の宝石を使って死んだアルカナたちを蘇らせた。
生き残ったアルカナたちにできるのは、聖山から降りようとするモナフを食い止めることだけだった。
最悪の状況は、援軍の合流によって逆転する。
アルカナたちはクイーンメリーを倒して黄泉の宝石を破壊すると、モナフを追放し
召喚陣に魔力を注入していたシャンカルとジャカルの討伐にも成功した。
アルカナたちが治癒の泉に近づいてくることを知ったファフニールは、治癒の泉を破壊しようとした。
しかし、間一髪で泉に到着したアルカナたちによって彼の計画は阻止され、ファフニールはアルカナに呪いをかけて息を引き取る。
ファフニールからレギンの行方を聞き出すことはできなかったが
治癒の泉を守ることには成功したアルカナたちは、聖水をイグネアに持ち帰った。
レヴィナはアルカナたちが持ってきた聖水によって無事、回復した。
- 最終更新:2015-09-25 11:17:06